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Tag: UKのプライドにエール Midnight Caller / Bad Finger

UKのプライド〜格差社会を生き抜く為に〜1ポンドの重み

Midnight Caller / Bad Finger
From The Album No Dice

孤独な女性を通して描く
人生というもの
孤独感、虚無感、焦燥感
美しい旋律にのせて
繊細なタッチでのdrawing
は美しく、重く、切なく響く

この詩は先日、Maybe Tomorrowを投稿した際に 石畑哲雄さんよりrequest頂きました。美しいmelodyと詩が僕の脳裏から離れなかったのと、向き合って無かった詩で真っ白なキャンパスに描けたので割とすんなりここにUpする事が出来ました。この投稿文でEU離脱やイギリスの階級制度等、一見、この詩に関係ないことのように思われる事を記しておりますが密接にリンクしておりますのでどうぞ御拝読下さい。

Midnit Caller=真夜中の呼び出し人、真夜中の発信者、客といった直訳。1990年代にはmidnight caller=
真夜中のDJといったアメリカのTVドラマもありましたね。
Pete Hamの繊細さとマッカートニー風の歌いやすく綺麗なmelodyを尊重して言葉を選んでみました。

この詩はコンセプトと作者の意図が少しわかりづらかったので海外の女友達に意見を求めたら、彼女は“the theme is a lonely woman who has been betrayed”=“テーマは裏切られ続けてる孤独な女性だよ“と答えてくれました。良かった、ほぼ僕も同じ感覚で詩を見ていたので安心した。

この詩はPete ham がLondonの夜の街で見かけた娼婦にinspirationを得て、人生や愛というモノは自分の描いた様に上手く行かないものなのだと示し、人生の孤独感、傷み、悲しみというものを表現したものだと思います。
いい加減繕うのはやめてちゃんと自分ってモノに向き合って見なよと語りかけているようです。

それにしても、refreinのGrey years that show in her hair~のmelodyと詩の美しさは絶品ですね〜この詩の繊細さと微妙な変化はマッカートーニーを超えているかもしれません。もちろん、この部分が重要sentenceとなりますが、2回目の
refrainは最後の1行が少し違うんですね。
最初のものは、She unlocks the door and there’s no one there
=扉の鍵を外しているのに誰も居ない=外しているのだから=扉の鍵を外しているのに 誰も来てくれない とした。
2回目のものは、She knocks the door and there’s no one there
なので、=扉をノックしても そこには誰も居ない としたら最後のsentence=誰も、誰も、誰一人 現状から助け出してくれそうな人は居ない”に繋がる。

画像の説明

2行目に出てくる“paper green”はイギリスポンドの事です。正式に言うと、”Small green pieces of paper” となり1ポンド紙幣を示します。イギリスポンド現在の紙幣は5ドルからしかなくROYAL-BLUEで青い紙幣なのですが、この当時は1ポンド紙幣が存在し紙幣の色は緑色だったんですね。

画像の説明

今現在U.KはEU離脱で揺れ動いていますね。NativeのU.Kの労働者階級の一番の問題は、EUに加盟していれば他のヨーロッパの貧しい国から押し寄せる移民に多くの職や金を奪われる構図なのです。というのは、EU市民なら誰でもイギリスに移住でき、イギリスに移り住んだ場合、税金一円も払ってなくても医療費も学校も無料。通訳まで付けてもらえる。

ですから、沢山の移民が押し寄せ人が多くなれば多くなるほど生活の苦しさが出るのが一番下の労働者階級ということです。EU問題、そうすると自ずと図式は出てきて、安い賃金で労働力が欲しいイギリスの企業やそれを牛耳る支配者階級の多くは当然EU残留を選択したはずです。
この問題はリスクとチャンスが共存し複雑な問題です。U.Kという国、プライドが高いと良く言われます。現地で週末に発行された経済新聞週末版”FT Weekend”にも“Britain Preaks with Europe”とフロントページ大見出しでイギリスのPRIDEが齎すモノとして記事が書かれていました。

EU加盟しても貨幣は自国のポンドは使うなどアングロサクソンの血筋は上から目線や外からの干渉、圧力を嫌う気質です。確かに企業や支配者層、他の国から見たら、色んな意味で“英国大丈夫?“と思ってしまう。しかしすべてのバックボーンにあるのが歴史と文化そしてそれに蔓延るすべてにおいて格差のある階級制度の存在です。生まれながらにして格差がある中でNativeたちはそれぞれの層で生きてゆく為に譲れないPRIDEを持ち生き抜いてきたはずです。ですからこの国に人々がPRIDEを無くしたらそれこそこの国は滅んでしまう。この国で階級制度が無くなることはないでしょうから、階級間の格差これが少しでも変わる選択をし、PRIDEを持ってどんな状況に陥ろうとそれが生きる”騎士道の精神“だと誇りに思うのなら多くのイギリス国民が出した答えに僕はエールを贈りたい。

なぜなら、一種の文化として根付いてしまっているこの階級制度を外部から或いは外部からの侵入者(移民)によって破壊、解体することは不可能だからです。イギリス国民の意識の改革により何かを変えていかない限りこの国は変わりません。
数の上では圧倒的に多い労働者階級に肯定的ナショナリズムが生じれば大きな変化が今後起こるかもしれない。

少しタイムリーな話題に脱線してしまいました。基本路線のお話へ戻します。(^^)労働者階級層は今でもそうですがU.Kの階級制度はこの詩が創られた当時の方がもっと厳格であったと思われ、労働者階級などほとんど人扱いされてない様な状況だった。ここでPete Hamが“paper green”としたのは主人公の彼女が何をしているのかを示すと共にこの世の中で多くの労働者階級の人がSmall Change(安い金で働かされ)不幸な内に一生を終えてしまうのはUpper Class〜支配者階級の権力を突き動かす”金“の所為(せい)なのだという皮肉も込められている。だから一番安いpaper green~1ポンド紙幣としたのでしょう。
画像の説明

Midnight Caller

訳 詩  yasushi Haruno

真夜中に 呼び出し声が聞こえると
彼女の脳裏の浮かぶ緑色の紙(旧ポンド紙幣)
誰も彼女の名前を呼ぶことはなくて
知っているのは 自分たちが何処から来たかだけ

彼女の心の叫びは聞こえてなくて
涙さえもう零れ落ちることもない
ただ、過ぎ去った日々の日記帳を読み返す様に
同じ事をみんなの前で繰り返す日々

灰色の日々は 髪の毛の色が物語り
思い通りいかないから 気にかけてないフリをする
扉の鍵を外しているのに 誰も来てはくれない

前の晩から街をぶらついてる人を見て
自分の姿を重ねてみる
微笑みを繕っては浮かべてみるけど
もう彼は戻ってはくれない

彼女には導いてくれる聖者など居なくて
行く宛てもない
昔の友人に助けを求めるのはプライドが許さず
彼に追いすがるのも潔しとしない

灰色の日々は 髪の毛の色が物語り
思い通りいかないから 気にかけてないフリをする
扉をノックしても そこには誰も居ない

誰も、誰も、誰一人 現状から助け出してくれそうな人は居ない

youtube 音源 ↓

https://www.youtube.com/watch?v=OwbMPln6YOE

https://www.youtube.com/watch?v=JNFNO0Zn2sI



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